12/06: 伊豆生活スタート
5人に1番最初に渡されたものは・・・
作業着!
白い長靴!
・・・あの〜、僕お笑い芸人なんですが・・・
そんなことはおかまいなし。
水族館の生活はどんどんはじまっていく。
手を洗い、目の前にたくさんの魚。
サバだ・・・
えええええ???今なんていいました?
一瞬、水族館の方が言った言葉を聞きなおした。
「さっそくサバを切ってもらいます。」
いやいやいや、芸人だっつうの!
続いて、動物たちのいる小屋へ。
僕らのパートナーとなる予定のアシカたちはのんきに泳ぎまくっている。
こっちはなにをしていいかわからず、目が泳ぎまくり。
おおおおお!!!今度はなにがはじめるんだ!!!
水族館の人は5人をスタジアムへ連れて行ったぞ!
「さ、アシカを出すぞ!」
ええええ!!!!!いや、心の準備が・・・っていうか何がしたいのさ。
で、で、でてきた!うぁ!!!意外に・・・意外に・・・かわいい!(笑)
よくわからぬ展開にテンパっていたが、とりあえずアシカがかわいくて落ち着くおいら。そこへ・・・
「おおい!じゃあ、さっそくはじめるぞ!お前達、しっかり見てろよ!」
ショーのお兄さんの中で一番年上の方、あきらかにリーダー格の人が、アシカにえさのサバを上げた瞬間だった。
???ア、アシカが逆立ち!??・・・か、片手で逆立ちした!??
おおいい!このアシカ自分で拍手してるぞ!!なんだなんだ!!!
突然、アシカが切れ味するどく動き出した。
おい!どうなってるんだ。
するともう1人のお兄さんが出てきて、またえさをポーンと一つアシカに食わせる。するとアシカがまたもやするどく動きだした!
くるくる廻りだすアシカ。
ジャンプ台から飛び降りるアシカ。
プールの端から橋まで決まったところをしっかりと泳ぐアシカ。
調教だ。まさに動物の調教の現場だ。
なぜ僕たちにこれをみせたんだろう。
リーダー格のお兄さんが言った一言はあっさりとした言葉だった。
「これを1ヶ月でマスターしろよ!」
・・・東京へ戻る準備だ!!(笑)
できるわけねえ!!他の4人もあきらかに動揺している。
とんでもないところに来てしまったと思った。
そして、次の日に台本をもっておしゃれなお兄さんこと、
放送作家の桝本壮志さんがやってきた。
この方の担当している番組の【ぐるぐるナインティナイン】は、僕が芸人を目指していた高校生時代、毎週ビデオに録画し、笑っていた番組。
「ごちになります!」という企画を考案したアイディアマン作家であり、
当時20代で担当テレビ番組が12,13本。すべて全国放送とのこと。
正直・・・びびった。
かなり、かなりびびった。
ちびってたかもしれない(涙)
桝本さんが書いた台本は「学園モノ」のコントだった。
アシカと僕らが生徒。シーパラダイスのトレーナーさんが先生役。
生徒役のアシカたちはさぼる。僕ら人間がアシカを注意すると、
先生になぜか僕らが怒られる。
先生が黒板をみると、またアシカが遊びだす。この繰り返し。
しまいにはアシカに僕がプールに落とされちゃう・・・
とまあ、ベタベタでわかりやすく、さらにファミリー層の多いシーパラダイスにはとても安心の設定でもあった。
一生懸命、練習した。
アシカにえさをあげ、サインを出してアシカをコントロールする。
アシカの調教も毎日やった。
アイさんはびびりまくって、アシカがよく言うことをきかなくなることがあった。そのたびにへこんでいた。
アシカが登場前に、漫才をするシーンがあった。ここはアドリブ。
桝本さんの台本ではなく、僕らで考えろという空間だった。
NSCでやっていたネタをぶつけて、シーパラの職員さんや、
社員さんに見てもらったが反応がない。あれ??
意見をきくと、わかりづらいと言われた。
当時、東京にいる時に先輩の舞台のお客さんの層は若い女性。
当然僕らNSC生が考えるネタもそのお客さんを笑わせるネタ。
しかし、シーパラはお客さんの年齢層が全然違ったのだ。
さらに、見てくれているシーパラの職員さん、
社員さんもまた若い女性だけではなかった。
そんなこと、考えてネタをつくっていなかった。
お笑いの芸は、お客さんによって言葉のチョイス、ネタのきりくち、
しゃべるスピード。変えなくては笑ってくれない。
また、オールマイティに対応してもらえるような雰囲気でなくてはいけない。一部の層にしか受けないような芸風では、特にシーパラのようなファミリーからカップルからお年寄りまで来る場所ではNG。
そんなことが芸人もどきといってもいい僕にわかるはずもなく・・・
正直、今だからいうが、よくお笑いがわかっていなかった。
先輩がテレビでやっていることはおもしろいこと。
だったら似たようなものをやればうける。
そんなことを考えながらやっていたのが本当なのである。
2001年5月に住みはじめ、そして5、6、7月。
1日も休むことなくシーパラに出勤し、稽古し、調教した。
僕らのデビューの日というは決まっていた。
7月20日。そう、夏休み初日である。
僕らのデビューの日。
それは、僕のプロとしてお金をもらい、
舞台に立つデビューの日でもあった。
運命の7月20日。事件は起きてしまうのである・・・
続く・・・
作業着!
白い長靴!
・・・あの〜、僕お笑い芸人なんですが・・・
そんなことはおかまいなし。
水族館の生活はどんどんはじまっていく。
手を洗い、目の前にたくさんの魚。
サバだ・・・
えええええ???今なんていいました?
一瞬、水族館の方が言った言葉を聞きなおした。
「さっそくサバを切ってもらいます。」
いやいやいや、芸人だっつうの!
続いて、動物たちのいる小屋へ。
僕らのパートナーとなる予定のアシカたちはのんきに泳ぎまくっている。
こっちはなにをしていいかわからず、目が泳ぎまくり。
おおおおお!!!今度はなにがはじめるんだ!!!
水族館の人は5人をスタジアムへ連れて行ったぞ!
「さ、アシカを出すぞ!」
ええええ!!!!!いや、心の準備が・・・っていうか何がしたいのさ。
で、で、でてきた!うぁ!!!意外に・・・意外に・・・かわいい!(笑)
よくわからぬ展開にテンパっていたが、とりあえずアシカがかわいくて落ち着くおいら。そこへ・・・
「おおい!じゃあ、さっそくはじめるぞ!お前達、しっかり見てろよ!」
ショーのお兄さんの中で一番年上の方、あきらかにリーダー格の人が、アシカにえさのサバを上げた瞬間だった。
???ア、アシカが逆立ち!??・・・か、片手で逆立ちした!??
おおいい!このアシカ自分で拍手してるぞ!!なんだなんだ!!!
突然、アシカが切れ味するどく動き出した。
おい!どうなってるんだ。
するともう1人のお兄さんが出てきて、またえさをポーンと一つアシカに食わせる。するとアシカがまたもやするどく動きだした!
くるくる廻りだすアシカ。
ジャンプ台から飛び降りるアシカ。
プールの端から橋まで決まったところをしっかりと泳ぐアシカ。
調教だ。まさに動物の調教の現場だ。
なぜ僕たちにこれをみせたんだろう。
リーダー格のお兄さんが言った一言はあっさりとした言葉だった。
「これを1ヶ月でマスターしろよ!」
・・・東京へ戻る準備だ!!(笑)
できるわけねえ!!他の4人もあきらかに動揺している。
とんでもないところに来てしまったと思った。
そして、次の日に台本をもっておしゃれなお兄さんこと、
放送作家の桝本壮志さんがやってきた。
この方の担当している番組の【ぐるぐるナインティナイン】は、僕が芸人を目指していた高校生時代、毎週ビデオに録画し、笑っていた番組。
「ごちになります!」という企画を考案したアイディアマン作家であり、
当時20代で担当テレビ番組が12,13本。すべて全国放送とのこと。
正直・・・びびった。
かなり、かなりびびった。
ちびってたかもしれない(涙)
桝本さんが書いた台本は「学園モノ」のコントだった。
アシカと僕らが生徒。シーパラダイスのトレーナーさんが先生役。
生徒役のアシカたちはさぼる。僕ら人間がアシカを注意すると、
先生になぜか僕らが怒られる。
先生が黒板をみると、またアシカが遊びだす。この繰り返し。
しまいにはアシカに僕がプールに落とされちゃう・・・
とまあ、ベタベタでわかりやすく、さらにファミリー層の多いシーパラダイスにはとても安心の設定でもあった。
一生懸命、練習した。
アシカにえさをあげ、サインを出してアシカをコントロールする。
アシカの調教も毎日やった。
アイさんはびびりまくって、アシカがよく言うことをきかなくなることがあった。そのたびにへこんでいた。
アシカが登場前に、漫才をするシーンがあった。ここはアドリブ。
桝本さんの台本ではなく、僕らで考えろという空間だった。
NSCでやっていたネタをぶつけて、シーパラの職員さんや、
社員さんに見てもらったが反応がない。あれ??
意見をきくと、わかりづらいと言われた。
当時、東京にいる時に先輩の舞台のお客さんの層は若い女性。
当然僕らNSC生が考えるネタもそのお客さんを笑わせるネタ。
しかし、シーパラはお客さんの年齢層が全然違ったのだ。
さらに、見てくれているシーパラの職員さん、
社員さんもまた若い女性だけではなかった。
そんなこと、考えてネタをつくっていなかった。
お笑いの芸は、お客さんによって言葉のチョイス、ネタのきりくち、
しゃべるスピード。変えなくては笑ってくれない。
また、オールマイティに対応してもらえるような雰囲気でなくてはいけない。一部の層にしか受けないような芸風では、特にシーパラのようなファミリーからカップルからお年寄りまで来る場所ではNG。
そんなことが芸人もどきといってもいい僕にわかるはずもなく・・・
正直、今だからいうが、よくお笑いがわかっていなかった。
先輩がテレビでやっていることはおもしろいこと。
だったら似たようなものをやればうける。
そんなことを考えながらやっていたのが本当なのである。
2001年5月に住みはじめ、そして5、6、7月。
1日も休むことなくシーパラに出勤し、稽古し、調教した。
僕らのデビューの日というは決まっていた。
7月20日。そう、夏休み初日である。
僕らのデビューの日。
それは、僕のプロとしてお金をもらい、
舞台に立つデビューの日でもあった。
運命の7月20日。事件は起きてしまうのである・・・
続く・・・
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