私 久保田正一が設計した「yさんのお宅」(house-yy)が、8月21日発売の「月間ニューハウス」10月号に掲載されています。今回の特集は、「わが家は間取りに自信あり」です。

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 建設地が広島という事で、私の作品で最も西に位置するものとなりました。「なぜ、広島まで・・・?」と思われる方が多いと思われますが、これは、男と男の「かたい約束」なのです(笑)。

 クライアント(お客様)のyさんと私は、20年以上前からのつきあいです。当時は、お互い京都で暮らすのんびりとした学生で、よく河原町のバーや中立売通沿いのランチ・カフェで、将来を語りながら時を過ごしました。

 yさんはその後、広島で歯科医を開業。子供も大きくなりマンション暮らしが手狭になったという事で、「プロジェクト開始です!」という電話を頂いたのが3年前の11月・・・以降、20を超える案を提示し、工事着工が2004年12月・・・竣工が2005年7月でした。

 施工期間中、私は設計監理者として週に1回は広島に行きました。静岡〜広島は新幹線を使って最速3時間30分・・・「ひかり」から「のぞみ」に乗り換えるために名古屋・京都・新大阪のどこかで乗り換える必要があります。小旅行ですね(出張やし・・・笑)。ただ有難い事に、「ウチの事務所からJR静岡駅まで自転車で5分、JR広島駅から打合せ場所となったクライアント旧宅まで歩いて3分」というアクセスの良さがあり、移動に苦労はありませんでした。どちらかというと楽しませて頂いたクチです(笑)。

 車窓から見えるランドスケープ(風景)は、東海道のそれとは全く違うもので、好奇心にかられ続けました。いつか「ぶらり途中下車の旅」よろしく神戸、岡山、倉敷、福山、尾道・・・と、行ってみたいという希望ふくらむ「見どころ満載」の山陽路です。次回、yさんのお宅を訪問する際は、ぜひぜひ ゆっくりゆっくり 西へ旅をしたいものです。でも現状を考えると、「途中下車1回」が「いい思い出を作るほどよいエピソード」という事になりそうですね(笑)。

 住宅は、リニアなボックスを横にした感じの建物です。中庭を介する事によって成立する夫婦と母親との会話、フロア・アップされた2階のベッド下に作られた空間を利用しての「親と子のコミュニケーション・ヴォイド」など、空間をつなぐ事で生み出される「心の風通し」に取り組んだ作品です。色の基調は、白・シルバー。マリンブルーの扉・緑が嬉しい中庭。閑静な住宅地から望む山々の稜線も魅力のひとつ・・・と、言いたいことは色々あるのですが、ここはニューハウスさんの記事に委ねます。お時間ありましたらば、書店で手にとって見て下さい。