丸の内 三菱一号館美術館で開催されている

「ルドンとその周辺展」に行ってきました。

今回の目玉は《グラン・ブーケ(大きな花束)》です。




この作品は、ブルゴーニュ地方にあるロベール・ド・ドムシー男爵の
城館の食堂を飾っていた16点の壁画の内の1点で、
およそ3年の制作期間を経て、1901年に完成しました。
ルドンの晩年の傑作として知られています。

 しかし多くの人の目に触れることなく、110年間、城に眠り続けていました。
《グラン・ブーケ》いがい15点は、1988年、相続税の美術品による物納制度によって、フランスの国家収蔵品となり、以降、オルセー美術館のコレクションになりますが、装飾画の中心的な存在であった《グラン・ブーケ》だけは、男爵家の食堂に残されたままでした。そして2010年、三菱一号館美術館がこの作品を購入。翌年3月にパリのグラン・パレで初めて一般に公開された後、海を渡り、今回ついに、日本初お披露目となりました。