ある小さな町のお祭り会場。
舞台の上で高校生が漫才をしている。
お客さんは約80名。全員お年寄り。

うけてない。
まったくうけてない。

全部で6本漫才をやっていた。
全部すべっていた。

高校生は3人いた。
1人は6本すべてつっこみを担当。
2人は3本ずつボケを担当。

全てのネタを考えた、
つっこみを担当していた子は悔しくて、
その日ずっと涙が止まらなかった。

ボケの2人のうち、一人は新郎の席にすわっていた。
しげおくん。
現在は社会人。

もう一人のボケは僕の隣に座っていた。
まさよしくん。
現在は社会人。

つっこみを担当してた泣き虫自信家小僧が、僕です。
現在、諦めることを忘れたお笑い芸人。


そんな僕に新郎しげおくんから、披露宴2ヶ月前に電話が。
「瀬尾君に余興をお願いしたい。」

・・・すべりたくない。
何が何でも笑いを取りたい。
でも・・・。

色んなコトを考える日々。いつもは二人で漫才。
いつもアイさんがボケて、俺がツッコミ。
でも、余興は一人!俺一人だけ・・・
よぎる初舞台での涙・・・

披露宴はとても素敵な披露宴でした。
新郎新婦が一生懸命考えたアイディアが、
心温まる演出で、最高でした。

そんないい空気のまま、僕の余興の時・・・






僕は泣きました。

高校を卒業し、
「俺、吉本の学校に行くぞ!!天下取ってくるよ!」
といって、東京に上京し、
1年後、まさかの静岡でのアシカショータレント。
幼稚園の遠足から老人会の旅行。
カップル二人だけしかいない中での舞台。
フィリピンのホステスさん4人とおじさんしかいない客席。
ショーの最中におじさんがホステスさんとキス。
そっちのがおもろい・・・そんなことを思いながらの3年間。
水族館でのお仕事を卒業してからも静岡に残り、
幼稚園訪問、病院でのネタ見せ、自主ライブ、
路上ライブ、地域の皆さんのご協力によって
やらせてもらえる司会や余興のお仕事。
地元のテレビ局、ラジオ局のお仕事。
あっというまの6年間の芸人生活。

僕は泣きました。

7年前。
まったく笑ってもらえず悔し泣きした男が、
新郎しげおくんからの言葉・・・
「おもろしかったよ。ありがとうね。」

たまには嬉し涙もいいもんですね!(大泣)

さあ、もっともっと大物になって、
もっともっとおもろかったと言われ、
水分がなくなるまで泣いてやる!!!!!!


カズ&アイ、2007年6月でコンビ4年目、
瀬尾和寿、芸人生活7年目です!
収入は、違う意味で涙が出る状態ですが、
夢と希望を胸に、一生懸命がんばります!!