あれは2001年、NSCを卒業してすぐのことだった・・・

「6期生は全員本社へ来なさい!」

吉本の社員さんからの電話。
行くと、今後の説明会が始まる。

東京には新宿に新しい劇場ができるということ。
日光江戸村で吉本の時代劇をやっていて希望者は名前を書けとのこと。
伊豆の水族館と新しくコラボする企画があるので希望者は名前を書けとのこと。

僕は当時5人組を結成していて、リーダーをしてて、仲間ともめ、離脱したばかりという一匹狼・・・かっこよく言ってみたが、ピンネタなどやったことなし。
先行き不安だった僕には、江戸村や水族館の道から何かが始まればと思い、
どちらにも名前を書いた・・・運命のはじまり・・・

10日くらい経ってからだろうか・・・

当時池袋のキャバクラでキャッチをしていた僕は半分やけくそだった。

「芸人なのかな・・・俺」

そこへ一本の電話。吉本の社員さんからだ。

「○月○日○時に東京駅八重洲口集合!」

水族館の方のオーディションだ。

交通費が出ることを確認できて少しうれしくなった僕だったが、
それでも先の見えない芸人生活1年目(NSC時代は芸人ではない)。
とにかく吉本の社員さんと接点があるだけでもうれしい時代であった。

八重洲口に集合していたのは同期の芸人達。
約20人。
みんな、1年間のNSCをやめずに最後までいたメンバーだ。
びっくりする人も多いが、400人もいた同期が、1年で100人に減る。
さらに1年経つと50人に・・・芸の世界は甘くない。

社員さんに切符をもらい、新幹線で静岡へ。

僕らの後ろには、パソコンをかちゃかちゃやるおしゃれなお兄さん。

「すげえ!今は新幹線でPCやる人もいるんだ!」

田舎者丸出しの19歳の若者(芸人もどき)を乗せた新幹線。

三島駅に到着すると、違う号車から4年先輩の芸人さんが出てきた。

ハローバイバイさん。

いまや都市伝説で有名なセキルバーグごと関さんと、
つっこみ、ぼけともに東京若手のあこがれのまと金成さん。

「ええ!ハロバイさんも受けるの??勝てねえよ!」

なんだか頭の中がふわふわした状態で、JRから路線電車へと乗り換える。

伊豆箱根鉄道。

死ぬほどお世話になるこの鉄道会社も、当時の僕は・・・

「ローカル電車はじめてのった。田舎だ・・・」

そんなノリでした。

大仁駅という駅でおり、バスで坂をぐぐぐっとのぼりホテルへ。

「水族館じゃないのかよ!」

心のつっこみを入れるまもなく会場へと行く!

控え室の中にハロバイさんの姿が無い。

そして、新幹線の僕のうしろのPCをしていたお兄さんが、
みんなの前に立っていた・・・


続く・・・