仲良しの父娘さんが父の日に来店されました。初めてお見えになったのは、お嬢さんが小学生の頃、神戸のお土産にお父様から、フォアグラのテリーヌをいただいた事を覚えています。あれから、御来店の度に、『マダム(奥さん)!フォアグラある?』いつもにこにこされながら、御注文下さいます。フォアグラがシェフの得意料理になったのは、そんなお客様のお陰なのです。
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ピカソの【パイプの紳士】という絵が店内に飾ってあります。この絵を見ると、なぜか父を思い出します。10年前に亡くなりましたが、彼は外国航路の船員でした。そういえば、家にはペルシャ絨毯や銀の飾り物、外国のブランデーをはじめ、50年前にしてはかなり珍しい物が沢山ありました。又、父が家にいる時は、朝コーヒーをいれる香りで目か覚め、いつもバニラ香を放つパイプ片手に話をしていたのを思い出します。