7月23日中国浙江省温州市で中国高速鉄道の大事故が起こり200人以上の死傷者をだしました。今月の平電機新聞では中国の品質について書いてみたいと思います。



近年日本企業は世界市場で苦戦をしています。それはコストを武器とした中国企業に競り負けているからです。たしかに製品を購入する側からすれば安い方が良いのはあたりまえです。しかし、モノづくりはコストも大事ですが品質が非常に重視されます。



7月7日の「msn産経ニュース」では日本が技術供与していた新幹線の技術を自国の技術と言い、中国鉄道省の王勇平報道官は日本の新幹線よりも中国の新幹線が優れているので日本に技術提供したいとまで言っています。そして大事故は起こりました。

他の国の技術のコピーを作るのが有名な中国ですが、今回の新幹線の技術のように自分の技術と言う主張は昔からあります。2010年2月2日の「Livedoorニュース」によるとアメリカのアップル社が出している「iPad」を中国Shenzhen Great Loong Brother社が自社製品の知的財産権の侵害だと息巻いているそうです。Shenzhen Great Loong Brother社の「P88」と言う製品は「iPad」の6ヶ月前から販売されていますが、実はかなりの違いがあります。P88の画面はマルチタッチではなく抵抗被膜方式であったり、ストレージはフラッシュメモリではなくハードディスクであったりと似て非なるものは明らかです。

テレビのインタビューではShenzhen Great Loong Brother社のXiaolong Wu社長が唇を震わせ、拳を握りしめながらアップル社の知的財産権侵害を訴えていました。盗人猛々しいと言う諺がありますが、まさにそれを見た感じがしました。

コピー商品と言えば何も他国の技術だけを盗んでいるのではありません。自国のコピー製品も大量に作り、そのつけを払わされたケースがあります。2010年10月19日の「Searchina」のニュースにアフリカのウガンダに出回っている中国製品の記事がありました。この記事の内容は電池や靴などを中国企業が低下価格を武器にウガンダ市場に参入したが、低価格をついきゅうするあまり商社が粗悪品やコピー商品を販売したためにウガンダ国民から中国製品は劣悪商品と言われ、あげくのはてはウガンダに入ってくる中国製の靴は品質重点検査対象品となり大量の靴や電池がウガンダの倉庫で封印されていると言った内容です。



7月27日のmsn産経ニュースでは中国高速鉄道の列車運行のための装置を納入した中国企業がこぞって「当社製品は安全上の問題なし」の表明をしています。これは当社中国鉄道省は落雷が原因と発表していましたが、実は人災ではなかったかと言った書き込みが中国のネットに流れたためです。今後は過去の冷凍餃子事件のようにどこのだれかが中国政府の指示により悪者にされこの事件が形じょう解決させたことになるでしょう。

技術とは莫大な時間とお金をかけ、それぞれのエンジニアの努力と汗の結晶です。それを簡単に盗もうとする考えが今回の大事故の原因と言えそうです。世の中に無断でかすめとって良いものなど何もないのです。技術の蓄積がないのに技術を極めることなどできません。

今円高や震災の影響でコスト重視のために中国から部材を調達している会社は少なくありません。厳しい世の中だからよりコストにこだわることは悪いとは言えませんが、今回のような事件を見る限り我々が製造するものは品質がいかに重要か思い知らされます。品質はコストよりも大事なんだと肝に銘じる事件だと思いました。