桃田、田児だけではなかった。NTT東日本の男子バドミントン部で新たに6人(OB2人を含む)が違法カジノ店で賭博をしていたことが明らかになった。
日本リーグ18度、全日本実業団選手権27度の優勝を誇るチームの内情は社会人としての常識に欠け、金銭感覚はまひしていた。

現役男子部員は8人。そのうち6人と3月に退部したOB2人を加えた計8人が違法行為をしていたことになる。
食事などに出掛け、その後、軽い気持ちから違法カジノ店に出入り。
奥本雅之バドミントン部長は「選手個々に確認すると違法である認識はあった」と話す。だが、誰も止める選手はいなかった。

金銭面でも乱れていた。田児は計1150万円の借金を抱えていた。
奥本部長は「すべて部内で借りた分。そのうち650万円は返済している。残額は500万円くらい」と説明。
普通の社会人では考えられない、100万円単位での貸し借りがあったことになる。

背景にあるのは管理不足と指導の甘さだ。大多数の部員が賭博に手を出し、金銭の貸し借りが横行していた。
にもかかわらず、遠征などを共にする監督、コーチらチームスタッフは一切気づかなかったという。

恵まれた環境を正しく使うことができなかった。賭博に関与した8人のうち、4人は高校卒業後、即実業団入り。
若いうちから実質「プロ選手」として給料を与えられ、用具提供も無償で受けられる。
さらにいえば、桃田の場合、国際大会で獲得した賞金の合計は約2500万円。手にした大金の使い方を間違えた。
奥本部長は「きちんと教えないといけない。指導管理が甘かったと認識している」と頭を下げた。

ここまでくると、チームのあり方が問われてくる。今後、男子バドミントン部の存続は不透明だ。
榊原明総務人事部長は「重大な事態なので、これまでと同様の活動はできないと思っている」と険しい表情を浮かべた。
1955年創部、男子バドミントンを支えてきた実業団の伝統チームに休部や廃部の可能性も出てきた。 (森合正範)

ソース 東京新聞 2016年4月9日 朝刊
常識乏しい名門 存続危機 田児、部内で1150万円借金
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